【タルパのススメ⑦】オカルト・スピリチュアル視点で見出すオート化のコツ

ハロウィンを楽しむ少女とオバケ タルパ

タルパ作りでは代表的な4つのリスク以外にも、途中で色んな悩みにぶつかることが予想されます。

タルパ作りの悩み
  • オート化に到達できなくて自分には才能がないと絶望する
  • タルパと会話するメリットを実感できなくて虚しくなる
  • 本当はタルパなんていないのだと気づいて悲しくなる

これらの問題を乗り越えるには、これまでの視点に固執せず、今までとは違う視点で別角度からアプローチしてみるのが有効です。

そんな変則アプローチのヒントとして、この記事から計3回に分けて3種類の視点を紹介します。

タルパとは何かを考える3つの視点

僕は過去の記事で『タルパの正体=自分』だと定義していますけど、これも一つの視点から見た定義でしかありません。

視点を変えれば定義だって変わります。タルパとは何かを考える視点は、大きくこの3種類に分けられると考えます。

・オカルト視点:感覚重視
・心理学視点 :機能重視
・哲学視点  :論理重視

普段はひとまとめにして考えがちですけど、あえて三分割してみることでそれぞれのメリットがわかりやすくなります。

最初に紹介するのはタイトルにあるとおり『オカルト視点』。

僕はここまでのタルパ関連記事では、あえてオカルト・スピリチュアル要素が薄まるよう意識して解説してきました。

理由はオカルト色が強いとリアリティや説得力が弱まるから。

元々オカルト色の強いタルパは、現代日本人の感覚からすれば『うさんくさい』と思われて当然です。そのマイナスイメージを極力薄めようと意識してました。

しかし、理屈重視の心理学視点や哲学視点に比べ、オカルト視点は理屈を飛び越えて直感的にイメージを掴みやすいメリットがあります。

それにタルパ作りには無生物にも魂や心を見出す『アニミズム』の世界観が必要です。

キャラ設定という『外身』だけでなく、理屈だけでは説明できない『中身(心など)』がオート化には欠かせないのですから。

だから実はうさんくさいオカルト話の中にこそ、『オート化に到達できない自分には才能がない』という悩み解決のヒントが隠れています。

オート化できない問題解決法=変遷型タルパを作る

不安のシャドウをタルパ化した場合(不安=心配症=ツンデレ)

ネットで調べてみると、現在タルパの作り方は次の6種類に分類されています。

【タルパの作り方分類】

(意識的に作ったタルパ)
・創造型:オリジナルor版権のキャラ設定を元に創作したもの
変遷へんせん型:元々タルパではなかった概念をタルパ化したもの
・挿入型:ぬいぐるみや人形をタルパ化したもの
・生誕型:作り手とタルパ、もしくはタルパとタルパの間に生まれたという経緯のもの

(無意識的に生み出したタルパ)
邂逅かいこう型:夢や空想世界の中で出会ったもの
・発生型:意図せず自然発生したもの(心理学上のイマジナリーフレンドに近い)

参考:思念体wiki

僕の過去記事を含めて、ネットで紹介されている『タルパの作り方』は大体がキャラ設定などの『外身』を起点として、徐々に『中身(心など)』を宿していく創造型です。

でもそれがうまく行かないのであれば、『中身』を起点にして作る変遷型を試してみるのもありなんじゃないかと。

やり方は過去記事【タルパのススメ⑥】で紹介した『シャドウの分離』をそのまま応用できます。

【変遷型タルパの作り方(シャドウベース)】

①自分自身からシャドウを分割(あまり嫌いじゃないやつを選ぶ)

②名付け(分割した要素の特定)

③タルパとしてキャラ設定(ヴィジュアルや②と別のキャラ名も設定)

④その後は創造型と同じ

詳細は【タルパのススメ⑥】心配無用!知れば怖くなくなるタルパ作りのリスクと対策(後編)参照

要はシャドウを『中身』としたタルパを作ってみましょうという話。

『すでに途中まで作ってあるけどオート化が難航している』というキャラがいるならその中にシャドウをインストールしてみましょう。(シャドウの意思をタルパに代弁してもらうイメージ)

シャドウは最初から暴走という名のオート化が完了しています。なのでシャドウをベースに変遷型タルパを作ればオート化できない問題は解決です。

残る問題は暴走しやすいってことですかね(笑)。

でもメンタルが安定した平常時ならばそこそこ大人しいでしょうし、好感の持てるキャラ設定を付与してあげれば和解もしやすくなるんじゃないかと。

最悪どうしても仲良くなれそうになければ、許容できない要素だけ別途『シャドウの分離』をして微調整すれば何とかなります。

また暴走はメンタルが弱った時に起こりやすいので、普段から心身の健康管理(特に十分な睡眠)に気を使うようにしていれば成功率を底上げできます。

これで体調も良くなれば一石二鳥ですね!

タルパとはオバケである

一見バカバカしい話ですけど、さらに成功率を高めるために『タルパ=オバケ』という仮説について考えてみましょう。

3ステップでこの仮説を説明します。

『タルパ=オバケ』仮説
  1. オバケ=無意識的に生み出したタルパ
  2. キャラ化シャドウ=意識的に作ったオバケ
  3. タルパ化シャドウ=意識的に作ったタルパ

①オバケ=無意識的に生み出したタルパ

まずオバケの性質は『無意識的に生み出したタルパ』である邂逅型、発生型と類似しています。

オバケが出やすい暗闇や誰もいない廃墟などは、不安や恐怖によるネガティブ妄想でAR(拡張現実)的空間になっているとも解釈できます。

そう考えると『夢や空想世界の中で出会う邂逅型』に類似してくる。実際、夢の中でオバケと出会うことって普通にありますしね。

また『意図せず自然発生する発生型』はまさにオバケの性質そのものです。

さらに発生型に類似する心理学上のイマジナリーフレンドは、それを持つ子供本人にしか見えず認知もされないと言われています。

それって客観的に見ればオバケと同じですよね。

だからもしかすると『イマジナリーフレンド=オバケ』でもあり、単純に『無意識的に生み出したタルパ』のうちのポジティブタイプ・ネガティブタイプの違いでしかないのかもしれません。

②キャラ化シャドウ=意識的に作ったオバケ

無意識レベルではほぼ違いはありませんけど、意識レベルではどうでしょうか。

僕は過去記事【タルパのススメ⑥】で紹介したキャラ化シャドウを『意識的に作ったオバケ』だと考えます。

意識的に作ったからといってシャドウはシャドウなので基本暴走しておりコントロールは効きません。メンタルが不安定な時に突如現れては自分に害をもたらします。

この辺りの性質もオバケとよく似ていますよね。

シャドウの核は自分が許容できずに抑圧している記憶・価値観・欲求・感情・思考などです。そこにキャラ設定という『外身』を重ねることでシャドウのキャラ化は成立します。

そしてオバケとは普段表に出てこない『恐怖心』を核としたシャドウであり、無意識にキャラ化された存在なのではないかと考えます。

強い恐怖に飲まれた脳が、記憶から画像検索した『怖いイメージ(外身)』を無意識のうちに核へ重ね合わせてしまう。

すると目に見えない暗闇の奥や自分の死角にオバケの姿を想像してしまい、存在感のある幻想が生み出される。

さらに想像力が強い人は、そのオバケを視覚化までしてしまうのでしょう。

③タルパ化シャドウ=意識的に作ったタルパ

そんな暴走しがちなシャドウを前章の方法でタルパ化できれば、変遷型に分類される『意識的に作ったタルパ』になります。

これで一応、無意識・意識両面において『タルパ=オバケ』がつながったと思います。

暴走が収まった時点でオバケらしさはかなり薄れてしまいますけど、それ以外の基本的性質は同じままです。

タルパ、オバケ、キャラ化シャドウ、その全てに共通しているのは『外身』と『中身』があってオート化している点。

そして『中身』の暴走度が高いほどオバケに近づき、低いほどタルパに近づく。

オート化と暴走の違いは程度の差。許容範囲内か、範囲外かの違いです。

暴走度ゼロでは『心』が入る余地がないので、軽い暴走くらいは許容してあげましょう。

そこを踏まえた上でなら、前章の『シャドウのタルパ化』の成功率はさらに上がると思います。

まとめ

オバケがタルパの一種だったとするならば、子供時代にオバケ嫌いだった人にはタルパ作りの才能が備わっていると考えられます。

なので多少オート化が難航していても、諦めずに色んなアプローチを試してみましょう!

まとめ
  • オート化には『外身』だけでなく『中身』も必要
  • シャドウをベースに変遷型タルパを作ればオート化できない問題は解決
  • 軽い暴走を許容することで『心』が入る余地が生まれる

あとがき

僕は子供時代から相当怖がりで、20代中盤まで『オバケなんていない』と頭では理解していてもオバケ妄想に苦しめられる機会が多くありました。

しかし『オバケの正体=タルパ(シャドウ)』だと気づいたことで、オバケ嫌い克服法を思いつきます。

日常生活の中で現れるオバケ妄想は、大抵が将来への不安や恐怖などの内的要因によるものなので身の危険はありません。(外的要因のオバケからは逃げるのが吉)

だったらその姿は『トトロ』みたいなものでも良いはずだと考える。

要は『シャドウのキャラ化』の応用で、脳が勝手に選んだビジュアルを自分で選び直すわけです。

試してみたら、最初怖ろしい姿で現れたオバケも、脳内で辻褄を合わせて見事トトロの姿に上書きできました。

恐怖心は変わらずにそこにいるけれど、見た目が可愛ければビビらずに済みます。

そんな感じで、めでたく僕はオバケ嫌いを克服できましたとさ。(今でもホラー映画は苦手ですけど)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

▲オバケって別にホラー映画や妖怪絵巻に出てくるような怖い姿だけじゃありませんよね。

トトロやポケモンのゴーストタイプなんかもカワイイけど立派なオバケ。

なのでオバケが自分の背後に現れたとしても、そいつがカワイイ姿である可能性を信じたって良いわけです。

理想を言えばカワイイ美少女幽霊がベストですけど、人型オバケはすぐにホラーヴィジュアルに変化してしまうのでオススメはしません。

次の記事では、機能重視の「心理学視点」を解説しています。

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